血液をサラサラにする漢方薬

私たちの体は、休むことなく絶えず動いています。血液は、私たちの体に必要な栄養分や酸素を運び、また、老廃物を回収していく役目を持っています。その大事な血液の通り道が血管です。

 

よって、血管がボロボロになったりつまったりすること、血液の粘土が増し、ドロドロになるということは危険なことなのです。

 

血管は、通常ゴムのような弾力性がありますが、年齢と共に、弾力性がなくなり固くなってしまいます。

 

仕方のないことかもしれませんが、「人は、血管から老いていく」とも言われます。

 

また、喫煙、飲酒、食生活、運動不足、糖尿病、ストレス、といったことが原因で、血管の状態が悪くなり、動脈硬化を起こす方も多いです。

 

西洋薬では通常、血液をサラサラにする薬を使いますが、漢方でも同様に改善していく処方があります。

 

漢方では、「気・血・水(き・けつ・すい)」というバランスを見ていきます。

 

血液と深い関係があるのは、やはり「血」です。しかし、「気」の巡りが悪いことが原因になっている場合もありますので、1つだけが悪いという訳ではありません。

 

おけつという言葉があるのですが、これは、血液の流れが悪い、停滞していることを指しています。血がドロドロしていると思っていただいても良いと思います。

 

このおけつがあると、シミ、肩こり、痛みが出る、生理痛がひどい、イライラ、高血圧等といったいろいろな症状が出てきます。

 

このおけつ状態を放置しておくと、ひどい場合、脳梗塞、心筋梗塞などの病気にもつながってしまう可能性があるのです。

 

おけつの改善に使う漢方薬も、体質や症状によって様々です。

 

例えばですが、コレステロールや中性脂肪がたまっていると考えられるタイプには「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」、ホルモンバランスの乱れがあると考えられれば「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、精神的な緊張や高血圧などがあれば「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」を使う、といったように使い分けをします。

 

おけつが改善されれば、体の不調もなくなってきます。

 

基本的に、不摂生に気をつけることが大事ですが、自分の体質を知り、早いうちから漢方で体を整えていくことが、病気から遠ざかる方法だとも言えます。

 

防風通聖散


page top