やる気が出ない方向けの漢方薬

やる気の「気」、それは「エネルギー」という言葉に言い換えられます。

 

他に、「気」のつく言葉は、他にも病気、元気、短気、のん気、邪気、無邪気、本気、弱気、強気、狂気、天気、陽気、陰気、勇気、等々、たくさんあります。

 

漢方にも「気・血・水(き・けつ・すい)」という考えがあります。どれも大切ですが、「気」は特に大切だと思います。

 

この「気」が少なかったり、滞っていたりすると、やる気が出なかったり、眠れなくなったりという症状が出てきます。また、気持ち的にもふさぎ込むようになったり、ウツっぽくなることもあるのです。

 

心身一如(しんしんいちにょ)という言葉があります。これは、心と体を一つのものであると考えます。体調が悪いと心まで病んでしまうことがあるように、心と体はつながっているのです。よって、体を元気にすれば、心も元気になれるという訳です。

 

「気」が滞りやすいことを、「気滞(きたい)」、「気」が足りないことを「気虚(ききょ)」と東洋医学では言います。

 

「気滞」タイプの方は、ストレスをためやすいと考えられます。

 

そこで、「気」の巡りをよくするような、「柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」、「四逆散(しぎゃくさん)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、「抑肝散(よっかんさん)」等々の漢方が使われます。

 

「気虚」タイプの方は、虚弱であったり、胃腸が弱く栄養が体にまわっていないことも考えられます。よって、疲れやすい、声がか細い、クヨクヨしやすい、無気力、等が起きやすくなります。

 

このような方には「気」を補う「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」、「六君子湯(りっくんしとう)」、「加味帰脾湯(かみきひとう)」等々を使います。

 

人によって、やる気がなくなる背景や原因、ストレスの度合いも違います。

 

症状を見て、その人に合った漢方を選び、体質改善をしていくことにより、体調が良くなり、結果的に「気」が回るようになります。

 

すると、今度は心も元気になり、「気」も満ちてきて、やる気が出るようになるのです。

 

やる気がないからと言って、放っておくのもいけませんし、すぐに抗うつ剤を飲むのではなく、自分の体の声を一度聞いてみてはいかがでしょうか?

 

防風通聖散


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